STAEDTLER REG(ステッドラー レグ):評価レビュー

ステッドラー

簡易評価

書きやすさ総評:3.0/5.0点

※書きやすさの観点から評価。総評への影響度は項目により異なる。

書き味総評:5.0/5.0点

※書き味の観点から評価。総評への影響度は項目により異なる。

コメント

書きやすいペンではないものの、書き味は非常に良く利便性にも意外と優れたシャープペンです。芯繰り出し量の調整はあまり意味のないように思われるかもですが、ワンノックで自分の好みの量が出るというのは心地良かったりします。

どのサイトでも大体800〜1,000円ほど安く購入できるショップがありそうです。

概要

種類シャープペンシル
機構ノック式
機能固定式口金・硬度表示窓・レギュレーター
素材グリップ:アルミ(ローレット加工)
後軸:アルミ
口金:真鍮
ノックキャップ:アルミ・真鍮
クリップ:銅
用途製図用
芯径0.3・0.5mm
消しゴム92R
ラインナップシルバー・限定色(マットブラック)
価格(税込)3,630円
ブランドステッドラー

ステッドラーのREGは、2025年6月下旬に約12年ぶりに復刻したシャープペンです。

レギュレーターと呼ばれる、芯繰り出し量調節機構が搭載され、毎回の芯の出る長さを調整可能になっています。

価格は3,630円(税込)と、シャープペンの中ではかなり高めな部類です。

レギュレーターについて

前述の通り、芯繰り出し量の調節機構で、芯の出る長さを調整するものとなります。

クリップとノックキャップの間にあるダイヤルを回すことで調節でき、ゲージ部分のシルバーが多くなるほど短く(ダイヤルをペン上部から見て時計回り)、黒色が多くなるほど長く(ダイヤルを反時計回り)なります。ノギスがないため細かくは確認できていませんが、0.1mm弱から1.5mm程度まで調整可能でした。

ダイヤルの回転の感触はそこそこ重ためですがヌルッと動き、無音で回転可能です。

どのようにこの機能を実現しているかについてですが、どうやらチャックの位置を動かすことで変更を可能にしているようです。

地味な機能ではあるものの、意外と便利でワンノックで自分の欲しい分量だけ出てくれるので快適な気がします。私は「g」あたりに銀黒の分断線がくるようにしています。

使用感

全長140.5mmグリップ径9mm
クリップ距離85mm先端長4mm
重量22.5g慣性モーメント×
重心66mm特記事項

長さ・重量・重心のバランス

書きやすさ:3.0/5.0点 書き味:5.0/5.0点

一応低重心寄りですが、両端が重めなことと総重量から軽快に書きやすいタイプではありません。重量の割には書きやすい程度です。

一方、重量が活かされるコツコツとした書き味については、20gを超えるため数字的には満点クラスです。

握りやすさ・触り心地

書きやすさ:4.5/5.0点 書き味:5.0/5.0点

ローレット加工がされたグリップですが、手に馴染むように設計されているようです。

それほど痛くない触り心地で、個人の感想ですが、同じく痛くならないローレットグリップを目指したぺんてるの「オレンズ メタルグリップタイプ」以上に柔らかいと感じました。その分、ローレットとしては滑りやすくなっていますが、なんの加工もないペンよりは圧倒的にホールド力があります。

とはいえローレットはどこまで行ってもローレット、握りしめる時間が長くなるほど多少は痛いと感じてきます。ローレット嫌いの方はこの点は留意しておきましょう。

また、書き味的な話では、金属ローレットから得られる重厚感もしっかりと感じられ、剛性感を直に感じられる触り心地となっています。

私の個体は限定色で、特に後軸ですが爪で引っ掻きたくないタイプの質感をしています。それでもグリップ・後軸の触り心地ともに高い剛性感が得られます。

クリップまでの長さ・形状

書きやすさ:3.0/5.0点

85mmとなると結構当たりやすく、毎回60度の角度で持たないと頻繁に手に当たります。手の大きさにもよりますが、45度で持つ人は普通に当たるくらいの高さにあります。

ただし、先端側の形状がなだらかで、太くもないため、当たっても多少気になる程度だと思います。

芯の筆記感

書きやすさ:5.0/5.0点

初期芯でも問題なく筆記できました。

ペン先の視界・ガタつき

書きやすさ:5.0/5.0点 書き味:5.0/5.0点

4mmのパイプが搭載されているため良好な視界となっています。

ガタつきも全くありません。しっかりと口金が固定されているのが筆記時にも伝わってきます。

キャップ・内部のグラつき

書き味:3.0/5.0点

かなり残念なポイントで、向きにもよりますがノックキャップが結構グラつきます。軽いグラつき感なので書き味への悪影響が大きいです。

テープで補強可能、グラつきを防ぐことができますが、その分ノック感は悪くなってしまう点に注意です。このペンはレギュレーターによる芯繰り出し量調整が一つの楽しい要素ですが、それによるノック感の変容が感じ取りづらくなってしまいかねません。

私は上図で赤く囲ったような形状でテープを貼りましたが、紙テープだったため千切れて内部に残り、取れなくなりました。千切れた後もなぜか前よりグラつきませんが、どの角度で試しても千切れる場合があり、全体に巻く方法だとノックできないレベルで固くなるので、よっぽどでない限りは諦めた方が賢明です。

素材・剛性感

書き味:5.0/5.0点

基本はアルミで、両端に真鍮が使われたタイプです。金属チャック含むほとんどの素材が金属製ということで剛性感は非常に高くなっています。

もちろん全身真鍮みたいなペンよりは劣るのでしょうが、それでも剛性感を得るには十分な素材構成です。

ノック感・音

軽くも重くもないノック感です。

ノックキャップの端部分がやや尖っているというか、段差があるため、ほんの少し手が痛みます。

ノック音はカチッとやや綺麗な音でした。

耐久性

金属部分が多いためしっかりとしています。

やや低重心寄りなため、落とした時に先端のパイプが折れやすいかも知れません。交換用パーツが販売されているようなので、万が一折れてしまった場合は交換しましょう。

利便性

キャップを外すと消しゴムがあります。限定色にはクリーナーピンな付属していませんでしたが、通常色には付属しているようです。

クリップに関しては結構重たくて挟みにくく、力が必要になります。

芯径は0.3・0.5mm一般的な2種類に対応したものが販売されているため、使用状況を考慮し、使いたいと思った芯径に適したものを選びましょう。

デザイン

メカニカルなシャープペンとはこいつのことだと言わんばかりの、突起や機能、特別なロゴがあるデザイン構成です。

一応は製図用なようですが、実用面でも役立ちながらも遊び心の多い、趣味性の高い文房具と言えるでしょう。

それと同時に平成の近未来感があるデザインでもありますが、個人的にはこういう新しいけど古いみたいな見た目が好きだったりします。多感な時期に平成を味わった世代だからでしょうね。言葉では形容し難い、そういった魅力の詰まったペンだと思います。

書きやすさ総評

評価:3.0/5.0点

軽快に書けるペンではありません。

ただ、22.5gという重さ以外を考えれば、やや低重心寄りであったり、グリップ力だったりが書きやすさを補助してくれるため決して使いづらいわけではなく、趣味使いくらいの緩めな見方をすれば書きやすい部類といってもいいくらいの水準です。

書き味総評

評価:5.0/5.0点

真鍮部分こそ少ないものの金属自体はほぼ全体に使われており、その金属感も直接手に伝わってくるためとても高い剛性感が得られ、書き味に優れたシャープペンとなっております。

ノックキャップの振動は気になりますが、更に書き味を増強したいならばこれもマスキングテープ等で抑制でき、更に完成度の高い書き味を体感できるでしょう。

総括

ステッドラー REGは、優れた書き味を持ちながらも面白い機構が搭載されたシャープペンです。

趣味向きですが、芯繰り出し量の調整は地味ながらも便利ですし、重さを除けば書きやすさ的にもある程度良いと言える水準でバランスが整っていますので、あまりストレスにもなりにくく使っていて楽しいタイプのペンでしょう。

興味のない人にまで勧めるようなペンではありませんが、これ系が好きなら買ってみても良いんじゃないでしょうか。

コメント