Kaweco スペシャルペンシル(カヴェコスペシャル):評価レビュー

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2025.4.22:ノックキャップの素材変更について追記

※このレビューはノックキャップ変更前(2025年頃まで)の製品に対して評価を行なっています。旧々型(先端パイプも黒いやつ)でもありませんのでご注意下さい。

簡易評価

書きやすさ総評:4/5点

※書きやすさの観点から評価。総評への影響度は項目により異なる。

書き味総評:4/5点

※書き味の観点から評価。総評への影響度は項目により異なる。

コメント

もっと軽いペンや重量配分に優れたペンには劣るものの間違いなく書きやすいシャープペンです。高級感と書きやすさを同時に得られるペンが欲しいならコレを買っておけば間違いないでしょう。

ネットで買う場合、色味が紺色っぽい個体もある点に注意してください。また、定価より高いもの安いもの色々売っていますが、レビューを見たり購入数を見たりで怪しくないか見極めてから購入しましょう。安くても2.0mmとかボールペンだったというパターンもあるのでそこもしっかり確認しましょう。

なお、多分2026年3月頃からですが、ノックキャップの仕様が変更されています。現在はまだ旧型が売れ残っているショップもあると思うのでその辺を考慮した上で、どちらを購入するか検討しましょう。詳しくはノックキャップの素材変更の項目に記述しています。

概要

種類シャープペンシル
機構ノック式
機能固定式口金
素材グリップ・軸:アルミ
口金:真鍮
キャップ:真鍮・アルミ・(ABS樹脂)
用途一般筆記用
芯径0.3・0.5・0.7・0.9・2.0mm
消しゴムKAWECO-10001047
ラインナップブラック・限定色
価格(税込)7,150円
ブランドKaweco

カヴェコスペシャルは、プリコ株式会社により発売されているカヴェコブランドのシャープペンです。

カヴェコシリーズの中でも絶大な知名度を誇り、「カヴェコ=スペシャルペンシル」のことだと思っている人も少なくはないでしょう。

ペンの特徴としては、軸が見る角度によってマットな質感に見えたり、ツヤツヤに見えたりする点が挙げられます。

価格は7,150円(税込)と、シャープペンとしてはかなり高級なペンに分類されるでしょう。

ノックキャップの素材変更(2026年3月以降〜)

2025年の6月下旬頃、カヴェコスペシャルの素材が変更されると話題になりましたが、それについて2026年3月に公式サイトよりついに告知がされました。

Kawecoスペシャルノック部品について | プリコ株式会社
親愛なるKawecoのユーザーの皆様へ Kaweco-SPECIALのノック部品につきまして、市場価格の維持とカタツキ対応のため樹脂化しました。 昨年の夏頃から、各小売店、卸店様には事前に告知をさせていただいており、順次樹脂のノック品が皆様

噂通り、ノックキャップの素材がアルミと真鍮の混合素材から樹脂製へと変更されているようです(ただし天冠(銀色部分)の素材はそのまま)。

これについて、書きやすさの観点からは、樹脂製の方が重量が軽くなり、回転のしやすさ的にも軽快に書きやすくなるはずなので、私の真鍮製の個体よりも使いやすくなっているかも知れません。

一方で書き味やデザイン的に見れば、今までより劣るように思えます。

書き味は単純に軽い分、今までより劣るかもという話です。問題はデザインの方で、公式画像と私の個体を比較すると、オーリングの移動に加えて、赤で囲った段差もなくなり、全体的にのっぺりしてしまいました。あと照明の関係かも知れませんが新型の方はテカリが増しているような気もします(私の個体ではオーリングより下側に何か写っていますが、こちらはテープの跡です)。

材料費の高騰から仕方のない話ではあるのでしょうが、どうしてもチープになった印象を受けます。見た目のバランスも悪そうです。

写真では気になりませんが、実物だと目のつく位置にありますので結構気になる違いかも知れません。ここはそのまま再現して欲しかったですね。

今後数ヶ月は新旧どちらも販売されている状態になると思いますが、こういった変更があったということは念頭において購入を検討しましょう。

使用感

全長140mmグリップ径10mm
クリップ距離先端長2mm
重量16g慣性モーメント
重心67mm特記事項※1・※2

※1 クリップについて、基本は付属しない。

※2 重量について、2.0mm対応ペンのみ20g

長さ・重量・重心のバランス

書きやすさ:4/5点 書き味:3/5点

高級ペンという位置付けにも関わらず、全体的にバランスが取れていて扱いやすいペンです。

軸自体は軽いですが、先端とキャップに真鍮が使われている構成のため、ペンの回転そのものは軽快ではありません。また、重心は高くもなく低くもない程度なので凄く書きやすい配分というわけではないですが、重量が軽めながらも筆圧を損なうほど軽くはないため、手への負担は少ないほうだと思います。

これに+して重心位置や、重量配分が整っていれば更に書きやすいペンになっていたと思いますが、現状でも快適に使用できる部類でしょう。

握りやすさ・触り心地

書きやすさ:3/5点 書き味:5/5点

太さは程よく、八角形のグリップによってがっしりと握ることができます。六角形だと手に食い込んで痛むということがありますが、こちらはそういった心配もありません。

ただし、特別グリップ力が強いわけではなく、手の乾燥しているときや、多量の汗をかいた状態だと滑りやすいかもしれません。

芯の筆記感

書きやすさ:5/5点

初期芯でも特に問題なく書くことができました。引っかかる機構でもないため滑らかな筆記が可能です。

クリップまでの長さ・形状

書きやすさ:5/5点

クリップが付いていないため、手がクリップに当たる心配はなく、ストレスフリーな筆記が可能です。

別売りでクリップを購入することはできますが、当然外観や数値配分が変わってしまいますので、購入する場合はその辺りの考慮もしておきましょう。また、クリップを一度でもつけるとペンが傷つくらしいので、その辺りも注意が必要です。

ペン先の視界・ガタつき

書きやすさ:4/5点 書き味:5/5点

口金はペン先に向かって細くなる形状です。加えて2mmのガイドパイプもありますが、正直2mmでは短すぎます。意味ないことはないですが、もう1mm長いだけでも全然見え方が異なっていたと思います。

ガタつきは完全に無く、口金のネジ部分にはOリング(オーリング)と呼ばれるゴムがついているので、書いている時にネジが外れてくるという事態も起こりません。

キャップ・内部のグラつき

書き味:3/5点

個体差もありますが、私のものでは書いているときに分かる程度にはキャップがグラつきます。

気になる場合はテープで補強するなどで対処が可能です。

素材・剛性感

書き味:4/5点

軸の内部は樹脂だったり、キャップのOリングは結局グラつくので意味なかったりで気になる点は多少ありますが、口金部分や先端に真鍮が使われていて、先端のOリングはしっかり作用しているので重要な点は良い感じに作り込まれています。

素材もアルミや真鍮と金属が多く使われていますので、物質だけで見ると剛性感は高めです。

なお、芯タンクと軸、口金と軸の分解に関しては、パーツの固定力が強いため外しにくい場合があります。

ノック感・音

上部が若干尖っているためノックし続ける場合に痛い時があります。

音は特段変わったものではなく、しっとりとしたものでした。

耐久性

ガイドパイプはありますが、2mmと短めなので基本的には折れることはなさそうです。

塗装に関しては剥げやすいそうですが、気にせずに経年変化の一つとして楽しむと良いでしょう。

利便性

クリップが付属していないため、挟んで使いたい場合は別途クリップを購入する必要があります。ここの使用を考えている方にとってはやや不便でしょうか。

キャップ内部に消しゴムが入っていますが、クリーナーピンは付属していませんでした。

0.3 / 0.5 / 0.7 / 0.9 / 2.0mmと、5種にそれぞれ対応したペンがありますので、自分の好みの芯径から選んで使用できるようになっています。

デザイン

非常に高級感が感じられるペンです。軸の塗装が特殊なことに加えて、キャップの銀色の部分は象嵌という手の込んだ方法で作られています。凝ったデザインであることは疑う余地がないでしょう。

ただ、軸には指紋がつきやすく、そういった汚れのつきやすさは気になるところではあるでしょうか。

また、どうやら製造場所によって完全に黒いものとやや青みがかったものとで色に違いが表れるそうなので、色味を気にするのであれば実物を見て買うことをオススメします。

書きやすさ総評

評価:4/5点

気になる点もありますが、重さが絶妙なことと、それほど悪くない重心位置のおかげで書きやすいペンとなっております。

重量配分や、決して低重心というわけではない点から最上級クラスのペンには劣りますが、ぜんぜん普段から使っていける水準でしょう。

書き味総評

評価:4/5点

チャック部分や先端部に真鍮が使われていて、表面自体も金属のアルミですから、そこそこの剛性感を感じさせます。

ただ、芯タンクは樹脂でアルミも柔らかい金属、重量もそこまでではないので、こちらも最上級の剛性感を誇るペンには劣るでしょう。

総括

カヴェコスペシャルは、書きやすさと書き味を両立しているシャープペンです。

ただし、どちらの項目も微妙に物足りなさがあり、なにより価格が高めという欠点もあります。そういった点が気になるのであれば、他にも書きやすいペンはたくさんありますのでそちらをオススメいたします。

それでもこのペンならではの高級感と、高価でありながらも書きやすさと書き味を両立している点は非常に魅力的ですので、興味があれば購入しても損にはならないでしょう。

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