簡易評価
書きやすさ総評:3.5/5.0点

※書きやすさの観点から評価。総評への影響度は項目により異なる。
書き味総評:4.0/5.0点

※書き味の観点から評価。総評への影響度は項目により異なる。
コメント
流石に低重心すぎます。グリップ素材が多分真鍮で重たいので(超低重心もこれの影響)、書いているときに重みを感じやすく、割とすぐ手が疲れやすいと思います。ローレットグリップは滑らかで触りやすく、ローレット嫌いでなければ満足できる仕上がりだと思います。ただしどこまでいってもローレットはローレット、痛みが0ではありませんのでそこは注意しましょう。
ネットショップでの販売はまだ無さそうです。
概要
| 種類 | シャープペンシル |
| 機構 | ノック式 |
| 機能 | 固定式口金・口金一体型グリップ・硬度表示窓 |
| 素材 | グリップ:金属(真鍮?・ローレット加工) 後軸:ABS樹脂?(※1) |
| 用途 | 製図用 |
| 芯径 | ブラック:0.3・0.5・0.7・0.9mm ホワイト:0.3・0.5mm |
| 消しゴム | 77 R53?(※1) |
| ラインナップ | ブラック・ホワイト |
| 価格(税込) | 1,320円 |
| ブランド | ステッドラー |
※1:従来品と同じと仮定した場合
925 15 メタルはステッドラーにおける、925 15のメタルグリップバージョンに当たるシャープペンです。
ローレットグリップにすることで、低重心化させ、握りやすさも両立しています。
価格は1,320円(税込)と、シャープペンの中ではやや高めな部類です。
使用感
| 全長 | 140.9mm | グリップ径 | 8mm |
| クリップ距離 | 94mm | 先端長 | 4mm |
| 重量 | 16g | 慣性モーメント | △ |
| 重心 | 55mm | 特記事項 | – |
長さ・重量・重心のバランス
書きやすさ:3.5/5.0点 書き味:4.0/5.0点

低重心すぎます。そして当然先端に向かってのグリップがずっしりしているため、取り回し的にもイマイチで結構重たく感じます。
全体的には重くないのは救いで、ペン全体で考えれば書きやすいグループには属すでしょうが、少なくとも「軽快さはそのままに」というレベルではありません。通常の925 15の書きやすさとは似ても似つかない使い勝手になってしまっています。
書き味的にはまあまあくらいの重みです。これならグリップをもっと軽い素材(アルミとか)にして書きやすさに全振った方が良かったでしょくらいの重さ加減でした。
握りやすさ・触り心地
書きやすさ:4.5/5.0点 書き味:4.5/5.0点
ローレット加工がされたグリップですが、手当たりのやさしさと両立できるよう設計されたようです。
比較は後日行おうと思ってますが、突起一つ一つの面積を大きくすることで痛みづらさが実現されています。
ただ、触りやすさというよりもグリップ力との両立も目指しているのかなといった印象で溝が浅いわけではないです。
分かりやすいところで言うと同じくステッドラーのREGや、パイロットのS10なんかは浅い溝タイプのローレットですが、それらより普通に痛む場面が多いと思います。
長時間ずっと握り続けてても痛まないレベルではなく、どこまでいってもローレットはローレットといったところでしょう。
逆にローレット嫌いでなければ、優れたグリップと思える出来です。
その他好みの分かれそうなポイントとして、細めな軸径(8mm)という点もありますが、ローレット加工によるグリップ力もあってかあまり気になりませんでした。細いのが苦手だけど気になっているという方はテスターで確認することを推奨します。
クリップまでの長さ・形状
書きやすさ:5.0/5.0点
94mmとそこそこ長めの設定で、正しいとされる持ち方ならば、書いていて手に当たることはあまりないでしょう。斜めに持つと当たる場合もあるくらいの水準です。
形状的に強く尖っているわけではありませんので、当たるとしても気になるには気になる程度です。
芯の筆記感
書きやすさ:5.0/5.0点
初期芯でも問題なく筆記できました。
ペン先の視界・ガタつき
書きやすさ:5.0/5.0点 書き味:5.0/5.0点
4mmのパイプが搭載されているため良好な視界となっています。
ガタつきも全くありません。口金が固定されているのはもちろん、グリップと一体型ですので揺れる心配はまずないでしょう。
キャップ・内部のグラつき
書き味:5.0/5.0点
手で動かすと結構グラつきますが、筆記時にはグラつきませんでした。
素材・剛性感
書き味:3.5/5.0点

真ん中より先側は真鍮の占める割合が高いため、剛性感が比較的得られやすい構成になっています。
一方、グリップ以外は通常の925 15と変わらずで、後軸のしなりは健在、手に当たる樹脂感も強いため、残念な感触となってしまっています。
若干樹脂のラインなどは通常のものより見えづらいようにも思えますが、作りの違いは真偽不明です。
ノック感・音
結構軽めのノック感です。
たまに(主にキャップをつけて最初のノックで)バキッみたいな音がするので一瞬壊れたのではないかと心配になります。実際は特に問題なさそうです。
耐久性
は925 15では全体的に樹脂が多く使われているためしなる感じがありましたが、こちらはグリップが金属なため、一応はしっかりとしている印象です。
ただし、その金属は先端に多く偏っているため落とした時に先端のパイプご折れやすいかもしれません。交換用パーツが販売されているようなので、万が一折れてしまった場合は交換しましょう。
利便性
キャップを外すと消しゴムがあります。クリーナーピンも付属していました。硬度表示窓もグリップと後軸の間に付いています。
芯径はブラック軸なら0.3・0.5・0.7・0.9mmと幅広く、ホワイト軸でも0.3・0.5mmの一般的な芯径に対応したものが販売されているため、使用状況を考慮し、使いたいと思った芯径に適したものを選びましょう。
デザイン
グリップを金属にし、先端とクリップをマット加工にしたというだけという割と単純な違いですが、従来の925 15よりも高級感が増したと思います。
高級感と言いつつも、派手な装飾があるわけでなくひたすら実用性に特化することだけを考えたような無骨なデザインです。
一方、特に黒軸ですが樹脂特有のパーティングライン(合わせ目)や素材感が目立ちやすく、グリップとやや不釣り合いな印象も抱く人もいるかもしれません。
書きやすさ総評
評価:3.5/5.0点
重心が低すぎること、というかグリップが重めの金属だったが故に結構重さを感じてしまう造りになってしまっています。
もう一つのアピールポイントであるローレット加工については、ローレット系の中では使いやすさとグリップ力が両立できており間違いなく優れた特性と言えますが、それだけに前述の点が残念に思えてなりません。
これがアルミ等の軽めな素材であったなら、また結果は大きく変わっていたと思います。
書き味総評
評価:4.0/5.0点
グリップや先端に真鍮が使われているため、重さと後軸から想像するよりは良い書き味でしょう。
その後軸の感触が軽い樹脂そのものであることと、軸内部は樹脂であることから、書き味特化のペンには普通に劣りますが、ちょっとした趣味程度なら十分なものでしょう。
総括
925 15 メタルは、書きやすさに優れるとはいえない結果にはなったものの、書きやすさも書き味もそれなりに感じられるシャープペンです。
どちらかというと、書きやすいペンを求める人より、925 25/35辺りが好きだけど強すぎるローレットグリップは嫌いという人にお勧めしやすいペンなんじゃないかと思いました(現在手元にないため本当にそうかは確認できませんが)。
もしグリップ素材が軽めな金属だったら大真面目に最高クラスに書きやすいペンとなっていた可能性があるので、個人的には残念です。今回は誇大広告だった感じもしますが、ステッドラーは、通常の925 15はもちろん、REGやヘキサゴナルと文房具好きにとって使いやすくもあり楽しいペンをたくさん発売してきているメーカーですので、今後更に書きやすいペンが発売されていくことに期待しておきます。

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