簡易評価
書きやすさ総評:4/5点

※書きやすさの観点から評価。総評への影響度は項目により異なる。
書き味総評:1/5点

※書き味の観点から評価。総評への影響度は項目により異なる。
概要
種類 | ボールペン |
機構 | ノック式 |
素材 | グリップ:ラバー 軸:樹脂 |
初期リフィル仕様 | ゲル(ジェル)インク |
初期リフィルサイズ | 0.3・0.4・0.5・0.7・1.0mm |
対応リフィル | JFシリーズ |
ラインナップ | 黒・赤・青・etc |
価格(税抜) | 100円 |
発売元 | ゼブラ |
サラサクリップはゼブラより発売されているゲルインクボールペンです。
世の中数多くのボールペンがありますが、その中でも見かける機会が多いように感じ、文房具好きでなくとも知らない人は少ないのではないかと思っています。
価格は100円(税抜)と、かなり安価です。
使用感
全長 | 140mm | グリップ径 | 10mm |
クリップ距離 | 89mm | 先端長 | 3mm |
重量 | 10.9g | 慣性モーメント | ◎ |
重心 | 78mm | 特記事項 | ※1 |
※1 全長はノック時のもの。非ノック時は141.0mm
長さ・重量・重心のバランス
書きやすさ:4/5点 書き味:1/5点

書きやすい部類だと思います。重心は78mmと相当高いですが、重量は10.9gと軽く、重い素材も使われていないため取り回しやすさ、いわゆる慣性モーメントを考えると重心位置はそれほど問題にはならないでしょう。
とはいえ、書きやすい要素が全体的に軽いの一点のみ、やはり他の点で優れるペンには劣る部分もあります。
書き味に関しては誰も気にしていないと思いますが、この軽さだと重厚感を得られませんし、値段相応の書き味といったところでしょう。
握りやすさ・質感
書きやすさ:5/5点 書き味:2/5点
ラバーですので滑らずしっかり握ることができます。
長期的に見れば劣化が心配ですが、このペンは安価ですので、インクが無くなればペンごと買い替えるような使い方になると思います。黒・赤・青など使用頻度が高くなりがちなペンはその心配は必要ないでしょう。
書き味に関しては言うまでもなくラバーと相性が悪く、コツコツとした感覚を享受できるような代物ではありません。
また、評価項目には関係しませんが、かなり埃がつきやすいグリップとなっています。トップ画像でも埃がくっついているのがお分かりかと思いますが、拭いた後でこれだったので、綺麗に保つのが中々難しいペンだと思います。
クリップまでの長さ・形状
書きやすさ:4/5点
長めで大きいので当たるとやや気になると思います。
ただし、尖った部分はないため、あくまで気になる止まりで筆記の支障になるレベルではないでしょう。
芯・リフィルの筆記感
書きやすさ:5/5点
名前の通りサラサラしたインクですが、リフィルが細ければ細いほど引っかかりも感じます。
聞こえは悪いですが、この引っかかりが無駄な推進を静止してくれて、字が崩れにくくなり手の疲れも抑えてくれるため、ボールペンとしては非常にレベルの高い筆記感だと思っています。
個人的には、0.4mmと0.5mmがサラサラ感と摩擦感のバランスが良く使いやすいと感じました。
一方で、何本か確かめた結果個体差もありますが、摩擦感が強い個体は紙を引っ掻いてるように感じてしまい、嫌悪してしまう者も少なくないでしょう。
実際私もやや苦手ですし、中々に点数化が難しいですが、評価レビューでは好みというより筆記にどう影響するかを考えたいため、満点とします。
ペン先の視界・ガタつき
書きやすさ:4/5点 書き味:4/5点
視界は悪くありませんが、特別良いわけでもありません。普通です。
ガタつきもやはり悪くないですが良すぎることもないでしょう。やや揺れますが抑えられている方だと思います。
キャップ・内部のグラつき
書き味:1/5点
キャップ部分の揺れがけっこう感じます。気になる人にとっては不快な要素になると思われます。
テープでの補強は可能ですが、そこまでして書き味を求めるペンでもないでしょう。
素材・剛性感
書き味:0/5点

ほぼ樹脂で構成され、グリップはラバー製ですので剛性感を得るには難しい素材構成となっています。
ノック感・音
軽いノック感・音です。手を痛めたり、極端に音が響いたりすることはなく、場所を選ばずに使えるペンだと考えます。
耐久性
樹脂製ですので落とした衝撃で割れることもあるかと思います。
そういった場合は割り切って新しいものを購入しましょう。
利便性
可動式クリップかつ簡単に動かすことができるため、胸ポケットや手帳などに挟み持ち運ぶことが容易にできます。
対応するリフィルサイズも細ければ0.3mm、太いので1.0mmまでありますので、自分の使いたい太さを選びやすく利便性は高いと言えそうです。
デザイン
このモデルは特にデザインへのこだわりは無さそうに思えます。
それが逆にどこでもどんな使い方でもできるというイメージに繋がり、あらゆるところで見かける理由になっているのかもしれません。
書きやすさ総評
評価:4/5点
点数化するにあたり、何度か比較・使用を繰り返しました。5点にしようかかなり迷いましたが、長期筆記では、軽量・高重心の使いにくさが表れ、手への負担が気になってきました。
とはいえメモする程度であれば全く気にならず、このペンはそういった使い方がメインになるでしょうから、普段使いではほとんど気にならないでしょう。
そもそも長期筆記で気になると言いましたが、その他5点級と比較したら気になるかも程度の話であって、4点の中でも上位なのかなと思っています。間違いなく優秀なペンです。
書き味総評
評価:1/5点
金属部分がほとんどありませんので、よく言われる剛性感というものはほとんど感じられません。
言うまでもないと思いますが、そもそも書き味を気にするペンではないということは覚えておきましょう。
総括
サラサクリップは、安価でクリップ性能と書きやすさに優れたゲルインクボールペンです。
壊れても買い替えが容易いですので、学校から仕事まで、幅広く使っていけるでしょう。
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