簡易評価
書きやすさ総評:4/5点

※書きやすさの観点から評価。総評への影響度は項目により異なる。
書き味総評:0/5点

※書き味の観点から評価。総評への影響度は項目により異なる。
概要
| 種類 | ボールペン |
| 機構 | ノック式 |
| 素材 | グリップ:ラバー 軸:再生PC樹脂 クリップ:ABS樹脂 口プラ:再生PBT樹脂 |
| 初期リフィル仕様 | 油性 |
| 初期リフィルサイズ | 0.38・0.5・0.7・1.0mm |
| 対応リフィル | SXRシリーズ |
| ラインナップ | 黒・赤・青・etc |
| 価格(税抜) | 150円 |
| 発売元 | 三菱鉛筆 |
ジェットストリームスタンダードは、三菱鉛筆より発売されている低価格帯の油性ボールペンです。
どこかで見たことあるという人が大半を占めるくらい広く使われている印象で、個人的には使い捨て油性ボールペンの中では1番使われているんじゃないかと思えるほど、どこでも見かけます。
価格は150円(税抜)とかなり安価です。
使用感
| 全長 | 136mm | グリップ径 | 11mm |
| クリップ距離 | 86mm | 先端長 | 3+1mm |
| 重量 | 9.3g | 慣性モーメント | ◎ |
| 重心 | 72mm | 特記事項 | ※1 |
※1:非ノック時の全長は139.6mm
長さ・重量・重心のバランス
書きやすさ:4/5点 書き味:0/5点

安価で軽快なペンの代表みたいな数値配分です。
低重心どころか高重心とすら言えるレベルですが、9.3gという軽さによってまあ疲れることも少ないでしょう。
ただし、あくまで軽いだけですので、配分調整に非常に優れたペンに書きやすさでは敵いませんし、書き味を期待するのも難しいでしょう。
握りやすさ・質感
書きやすさ:5/5点 書き味:1/5点
ラバー素材に加えて溝まであるため、これ以上ないくらいグリップ力が高いペンです。
裏を返せば剛性感の必要な書き味にはこれ以上ないくらい向いてないペンということになりますが、毎度のことながらこの手のペンに書き味を求めること自体が間違いですので、気にする必要もないでしょう。
クリップまでの長さ・形状
書きやすさ:3/5点
86mmですので、例えば机に座って丁寧に使う場合などは手に当たる心配も少ないと思いますが、このペンの魅力はメモ用にとっさに使ったり、立ちながら適当に殴り書きしたりするような場面で活躍できる点にあります。
そういった場合においては、ペンの持ち方もまた適当になってしまいがちで、そうなると決して短いクリップではありませんので手に当たりやすくなってしまいます。
とはいえ、尖った部分はありませんので別に痛いわけではありませんが、違和感には繋がるかもしれません。
芯・リフィルの筆記感
書きやすさ:5/5点
このペン一番な特徴はここで、油性ながらに摩擦感が少なく、それでいて油性らしいヌルッとした書き心地を実現したジェットストリームインクです。
0.7mm辺りになると流石に滑りすぎる気もしますが、油性ボールペンの中では最上級に書きやすいリフィルといえるでしょう。
ペン先の視界・ガタつき
書きやすさ:4/5点 書き味:4/5点
良くも悪くもなく、これまたボールペンの基準といえるようなガタつき感です。
書きやすさへの影響は皆無レベルですが、固定されてはいませんので、気になる方はいるかも程度の水準です。
キャップ・内部のグラつき
書き味:3/5点
個体差はあると思いますが、いずれにせよキャップがグラグラしないということはないでしょう。
ただし、キャップ付近の素材は全て軽いものですので、気にしなければどうということはない程度です。
素材・剛性感
書き味:0/5点

金属なんてものはリフィル先端くらいしかありません。ペン的に特に気にする必要のない項目ですが、剛性感に優れることはないという点だけ述べておきます。
ノック感・音
これもまあ普通といった感じですが、キャップ先が細めなので、連続でノックするとやや痛いと思います。
耐久性
樹脂製ですので、落としたり劣化したりで割れる可能性はあります。
ですが、コンビニだろうとドラッグストアだろうとあらゆる場所に売っていますので、買い替えは非常に容易ですし、予備の用意も簡単にできますので、壊れやすいと仮定してもそれほど大きな問題ではないでしょう。
ちなみに、私はこのペンを胸ポケットに入れ、数ヶ月に一回程度落としながらも1年以上使用できていますが、特に損傷はありませんので耐久性が低いわけではなさそうです。
利便性
リフィルはジェットストリームの物のみ対応しています。
このペンに関しては、態々リフィルを入れ替えて使うよりもそれぞれに適した色、リフィルサイズのペンを買って使用するような利用方法になると思いますので、対応リフィルの制限も大きな問題ではありません。
リフィルの色は黒・赤・青の基本的な3色のみで、リフィル径は0.38mm・0.5mm・0.7mm・1.0mmと幅広く存在しています。
色の選択肢は少ないですが、文字の太さは選択肢が多いので、利便性に優れる方でしょう。
それ以上にこのペンは、先ほどから述べているように、買い替えや複数所持、適当な使い方をできる点が魅力的ですので、これらを含めて利便性が高いと言えるペンだと思います。
デザイン
無骨ですよね。
本体が黒色のものは高めのペンと並べても悪くはないですが、形状的に業務感が出てしまいます。
おしゃれ需要的に優れたペンではありませんが、オフィシャルな場ではむしろ正解とも言えるようなデザインと言えるでしょう。
書きやすさ総評
評価:4/5点
軽いので書きやすい部類です。
重心や重量配分が良いわけではないので、それなりの範疇には収まりますが、どんな場面・場所であっても使いやすいと思います。
書き味総評
評価:0/5点
書き味を期待するペンではありません。
ジェットストリームの中では、ジェットストリームプライムあたりが書き味を満たしてくれるペンという位置付けになりますが、その真逆に位置するのがこのペンですので、書き味を求めるならばそういったペンを使いましょう。
総括
ジェットストリームは、安くて軽く、それなりに書きやすい油性ボールペンです。
ただし、真の強みはそこではなく、使い捨てできる点や入手が簡単な点、滑らかな油性インクであるという点に加え、安心と信頼の三菱鉛筆の有名ボールペンであるという点が非常に魅力的ですので、そういったことを考慮してオススメすべきペンだと思っています。


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