簡易評価
書きやすさ総評:4/5点

※書きやすさの観点から評価。総評への影響度は項目により異なる。
書き味総評:2/5点

※書き味の観点から評価。総評への影響度は項目により異なる。
コメント
かなり軽快に書きやすいペンです。重心高めですが、インクがかなり滑らかなのでバランスが取れています。それでも制御に疲れる場合はありますが、ゆっくり書くとか、線を引くなどの用途とか、短時間の使用ならそれも気にならず、発色も良いためオススメできます。多色ペンなのに軸が太くないのも使いやすいです。
単品はネットショップで購入しづらいため、実店舗で購入することを推奨します。
また、通常色以外にも限定デザインが度々登場しています。それらも含めて探してみてはいかがでしょうか。
概要
| 種類 | ボールペン |
| 機構 | スライドレバー式 |
| 機能 | シナジーチップ |
| 素材 | グリップ:ラバー 後軸:樹脂 口金:金属 |
| 初期インク | 顔料ゲルインキ |
| ボール径 | 0.3・0.4・0.5mm |
| 対応リフィル | LPTRF-10S4 |
| ラインナップ | ブラック・レッド・etc… |
| 価格(税込) | 550円 |
| ブランド | パイロット |
ジュースアップ3は、パイロットより発売されている多色ゲルインキボールペンです。
同社製品の「ジュース」よりも更に滑らかさが向上したインクが搭載されていて、サラサラと書くことができます。また、リフィル先端には「シナジーチップ」と呼ばれる、くびれがあってコーン状に広がる形状をしたチップになっているという特徴が見られます。
多色ボールペンの中では安価な550円(税込)という価格設定となっています。
「シナジーチップ」について

図左:シナジーチップ 図右:コーンチップ
図の通り、よく見られる「コーンチップ」とは異なった形状をした「シナジーチップ」ですが、様々なメリットが見受けられます。
図には載っていませんが滑らかで細書きに適した「パイプチップ」と、安定感があり丈夫な「コーンチップ」の良いとこどりをしたようなチップとなっていて、それに加えて乾燥に強いというメリットもあるものとなっています。
公式には記載が見当たりませんが、「コーンチップ」と比べて見晴らしも良く、「ペン先の文字が見えない」というストレスから解放される利点もあり、良いことづくしのチップと言えるでしょう。
使っていてデメリットに感じる部分は特になく、大真面目に今ある「コーンチップ」採用のリフィルは全てこの形状に置き換わって欲しいと個人的には思っています。
使用感
| 全長 | 143mm | グリップ径 | 10mm |
| クリップ距離 | 99mm | 先端長 | 3+1mm |
| 重量 | 12.2g | 慣性モーメント | ◯ |
| 重心 | 72mm | 特記事項 | ※1 |
※1:非ノック時の全長は139mm
長さ・重量・重心のバランス
書きやすさ:4/5点 書き味:2/5点

重量配分的には重さを感じづらそうですが、重心位置が72mmと高めで、単純な数字だけ見るとそれほど軽快さに優れず、そこそこ重さを感じやすい構成となっています。
ですが、このペンではインクの滑らかさが重心高めの違和感を打ち消し、軽快に書きやすく感じられる設計となっています。
通常のジュースアップは超低重心+滑らかさが逆に制御しづらさを生み出していましたが、こちらは高重心+滑らかさで書きやすいという、あんまり起こらない逆転現象が起きているということになります。
一方で、ジュースアップの滑らかさをとにかく楽しみたい場合には物足りなさを感じてしまうかも知れません。
剛性感とかそういった書き味に関しては、12g級なのであまり期待できないでしょう。
握りやすさ・触り心地
書きやすさ:5/5点 書き味:2/5点
グリップはラバー製で、太さも一般的ですのでブレることなく握ることができます。
触った感じは硬めのラバーで、突起などはありませんでした。
クリップまでの長さ・形状
書きやすさ:5/5点
クリップの位置は高めで、通常の持ち方では手に当たることはまずないでしょう。
形状の角ばりもないため、もし手に当たったとしても不快感なく使用できます。
挟みやすさに関しては、特別挟みやすいわけではないですが、開ける時に手が痛くなる等の問題はありませんでした。樹脂製ですので劣化による耐久性の問題はあるかも知れません。あくまでそこは値段相応といったところでしょう。
芯・リフィルの筆記感
書きやすさ:4/5点
0.4mmのボール径ですが、非常に滑らかです。
しかし、最初は滑らかでスラスラ書けてめちゃくちゃ気持ち良いですが、紙との間に抵抗がなさすぎて、止めや方向転換に手の力を大きく使うことになってしまい、長時間使うほど疲れやすいインクでもあります。
また、インクがドバドバでますので、想定より線が太くなるかも知れません。それでも0.4mmなのでそこまで太くはならないでしょう。
ペン先の視界・ガタつき
書きやすさ:5/5点 書き味:4/5点
「シナジーチップ」の形状が先端に向かって細くなっているため、ボールペンの中では非常に見やすくなっています。
ただ、ガタつきに関しては意識すればやや分かる程度にはあります。ボールペンはシャープペンと比べてガタつきの排除が難しいため仕方ない部分ではありますが。
キャップ・内部のグラつき
書き味:5/5点
通常のジュースアップは上側をノックするタイプでかなり筆記時に揺れますが、こちらはサイドをノックするタイプなので全く揺れません。
書くことに集中しやすく、ストレスなく筆記可能でしょう。
素材・剛性感
書き味:1/5点

ほとんどが樹脂、グリップはラバー製ですので重量が得られず、剛性感を体感するには難しい素材構成となっています。ただ、この手の安価なペンには珍しいことに、先端は金属パーツで作られているので同価格帯では剛性感のある方でしょう。
スライドレバー感・音
特にクセはなく、一般的な多色ペンと変わりありません。不快音などもありません。
耐久性
ほぼ全体が樹脂、グリップ部はラバーと割と劣化しやすい素材ですので高い耐久力があるとは言えません。
一方で、先端に関してのみ金属パーツですのでここが壊れることはほとんどないでしょう。
安価なペンの中では壊れにくい方ではあると思います。
利便性
多色のジュースアップは0.4mm固定で、他ボール径を選べません。
また、通常のジュースアップは様々なカラーのインクがあるのに対し、こちらは黒・赤・青の3色固定で、一応緑に交換できる形式になっていますが種類も豊富ではありません。今後追加されれば嬉しい点ですが、基本的な色は揃っているため不便ではないラインだと思います。
デザイン
通常のジュースアップは基本はブラック軸にそれぞれインクのカラーと同じラバーというデザインでしたが、こちらは軸全体カラーが統一されています。
あちらの方がデザイン的には引き締まって見える気もしますが、多色ペンとしてはカラー展開の多い方で存在感があります。
度々限定デザインのものが発売されていますので、購入する場合はそれらにも目を通して見るとカッコイイ or カワイイデザインのものがあるかもしれません。
書きやすさ総評
評価:4/5点
数字だけで見ればそれほど書きやすいペンには思えませんが、インクの滑らかさによって悪い部分がカバーされ、かなり書きやすいペンとなっています。その他グリップ力や筆記時の振動がない点も優秀でしょう。
長時間使用などしてれば多少重さも感じてきますが、そもそも軽めなペンですし、そういった使い方をしない限りは間違いなく使いやすいです。
「シナジーチップ」の性能と視界の良さに関しても、数あるボールペンの中でも相当優秀な部類です。
インクのドバドバかつスラスラ感は人を選ぶ要素ですが、その辺りは好みに合っているかテスターなどで確認してみると良いでしょう。
このペンは0.4mmしか対応していませんが、0.5mmはインクが溢れすぎ、0.3mmだと滑らかさが損なわれてジュースアップである意味があまり無くなるため、0.4mmが一番オススメだったりします。一番バランスの取れたボール径ですので、使いにくいということはないと思います。
書き味総評
評価:2/5点
大した重量はなく、剛性感やペン先のガタつき、ノック部のグラつき全てを考慮して、書き味、いわゆるコツコツ感には優れていません。
ただし先端部分が金属で、ノックキャップのグラつきもないのでこの手のペンの中では悪くはないくらいの水準でしょう。
総括
ジュースアップ3は、安価な多色ボールペンの中ではかなり作りが良く、書きやすさと滑らかさに優れたボールペンです。
ただし、滑らかすぎて逆に書きづらい場面もあるため、自分の好みに合っボール径を選ぶことをオススメします。

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