FRIXION シナジーノック vs ポイントノック:比較レビュー

文具評価

目標

本レビューでは、どちらのペンが使いやすいかを、書きやすさや使いやすさから判別していきたいと思います。

なお、以下シナジーノックをシナジー、ポイントノックをポイントと省略する箇所がございますがご了承ください。

簡易評価

価格差シナジー
機能差引分
書きやすさポイント
書き味ポイント
汎用性ポイント

総合評価:ポイントノック

デザインは賛否あるだろうが、使い勝手でいえば1段階上なのがポイントノック。重心位置や重量バランス、固定可能なクリップと勝る部分が多い。何色か識別しやすいという点でも勝っている。

概要

今回は、現在パイロットより発売されている「フリクションシナジーノック」と、入れ替わるように廃番となってしまった「フリクションポイントノック」を比較します。

最初に結論は書いてしまっていますが、廃番になるには惜しいほどポイントノックは書きやすさに優れたペンでした。

シナジーノックが悪いペンとは思ってませんし貶めるつもりもありませんが、後継ペンにするには性能の違いが大きいため、そういった点も含めて紹介します。

1. 価格差

シナジー ≧ ポイント

シナジー275円(税込)
ポイント廃盤済

シナジーはポイントの後継に位置するペンですが、販売価格も同価格だったと記憶しています。

現在は廃番品であるポイントノックの方が希少価値が高く、今後値下がりする要素もないためシナジー優勢としました。

2. 機能差

シナジー = ポイント

どちらもフリクションであり、シナジーチップのリフィルが使用された品であるため、機能面では完全に同格です。

ここまで見ればただのデザイン変更くらいに捉えられそうですが、次の項目から明確な違いが現れてきます。

3. 書きやすさ

ポイント >> シナジー

長さ等の差はほとんどありませんが、ポイントは先端に金属が使われている一方、シナジーは樹脂素材で作られています。

この違いが重心位置に影響を及ぼし、ポイントの方が低重心になっています。そのおかげで簡単な筆記でもわかるくらいポイントの方が軽快に書きやすくなっており、明確に書きやすさが異なります。

重量もポイントの方が重くなっていますが、低重心なので気にならず、それどころか下方向に働かせる力の補助にもなっているため、この点でもポイントノックの書きやすさを押し上げる要素となっています。

さらに、ポイントはクリップも金属製ですが、このクリップはノック時に固定可能になっており、グラつきも無にできてしまいます。他方、シナジーは固定できませんので筆記時にかなりグラついてしまいます。

横向きに持つ方からすれば、金属クリップの方が尖っているため痛みやすく、シナジーに負ける要素となりますが、立てて持つ基本とされる持ち方ならばそれも気になりません。

以上のことから、ポイントの方が一段上の書きやすさがあると結論づけます。正直、ここまで性質が異なると後継というより全く別のペンに思えてしまいます。そのくらいポイントノックは良い要素の詰まったペンでした。

4. 書き味

ポイント > シナジー

重量素材構成
シナジー9.3g基本樹脂+先端とクリップに金属
ポイント12.1gほぼ樹脂

どちらも軽快に使うことが想定されたペンであると思いますので、あまり意味のある比較ではないかもですが、比べるならポイントの方が上でしょう。

内部のリフィルは同一、先端とクリップが金属か否か以外の違いはほぼありませんが、若干重いことと金属が使われていることから、ポイントの方が使っていて爽快かもしれません。

長期間使用することを考えると、書きやすくて書き味も良いポイントの方が使っていて楽しいペンと言えるでしょう。

5. 汎用性

ポイント ≧ シナジー

ここでいう汎用性とは、場所・場面によらずどちらが使いやすいかという意味合いになります。

書き味よりも更に差は小さいですが、金属部分の多いポイントの方が劣化による損傷は少ないでしょう。

実際に私はクリップを活用してないため何とも言えませんが、挟んで使う場合はその差が意外と大きいかもしれません。

また、これも些細な差ではありますが、体感ポイントの方がノックする時に滑りづらいように思えます。

おそらく、クリップ上部がシナジーは樹脂オンリーなのに対し、ポイントは樹脂と金属の2段構成になっていることがこの差を生み出していると思われます。

したがって、この項目でもポイントノックの方が汎用力があるものとします。

6. デザイン

例によって、デザインは感性によるものですからあえて評価していません。

上からフリクションボール(一般的なフリクション)、シナジーノック、ポイントノック、最後のペンはフリクションではなくジュースアップです。

ポイントノックはフリクションボールをジュースアップの特徴を入れ込んだようなデザインですが、シナジーノックはグレー一色の独自性の高いデザインとなっています。

ポイントノックのギラギラしている感じも好きですが、落ち着いていて他のペン、ペンケースと合わせやすいシナジーノックの方が若干好みです。

ただし、客観的に見たとき、ポイントノックの方が何色のペンなのか一目で分かりやすく、複数色所持している場合に、迷わずに選べる優れたデザインなのかも知れません。

総評

ポイントノック > シナジーノック

書きやすさ・書き味・汎用性に優れつつ、機能面は完全同格なポイントノックの方が一段上です。

シナジーノックも使っていて不満に思うことはないですが、ポイントノックは使いやすいと断言して良いくらい優れた要素の多いペンでした。こっちを使った後では物足りなさを感じてしまいます。

総括

あえて昔のペンを今更引っ張ってきて比較したことからも分かってしまったと思いますが、間違いなくポイントノックの方が完成度の高いペンです。

再三述べてますがシナジーも悪くありません。ただ後継と言われるとピンと来ないくらい使い勝手に差があります。

材料の統一化や金属部分減らすなどの工夫が見受けられるため、ポイントノックのままでは価格の維持が難しくなったことが推測されますし、最近のデザインに合わせたかったというのも伝わってくる刷新具合ですが、この使用感の良さを捨ててまで大胆に変更して欲しくなかったと、廃番当時から思っています。

そして、価格が多少上昇しても良いので再度生産してほしいと願うくらい、心地良く使えるペンでした。

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