簡易評価
書きやすさ総評:4/5点

※書きやすさの観点から評価。総評への影響度は項目により異なる。
書き味総評:4/5点

※書き味の観点から評価。総評への影響度は項目により異なる。
概要
種類 | ボールペン |
機構 | ノック式 |
素材 | グリップ・軸:アルミ クリップ・ノック部:金メッキ |
初期リフィル仕様 | ゲル(ジェル)インク |
初期リフィルサイズ | 0.3・0.5mm |
対応リフィル | JFシリーズ |
ラインナップ | マットブラック・ダークブルー・etc |
価格(税抜) | 1,200円 |
発売元 | ゼブラ |
サラサグランドはゼブラより発売されているゲルインクボールペン、サラサシリーズの上位モデルです。
よく見るサラサクリップとは打って変わり、高級感あふれるデザインになっています。
価格は1,200円(税抜)と、高級志向のボールペンとしては安価寄りです。
なお、この記事ではリニューアル後のサラサグランドについて紹介しています。リニューアル前とでは性能が異なりますのでご了承ください。
使用感
全長 | 147mm | グリップ径 | 10mm |
クリップ距離 | 94mm | 先端長 | 3+2mm |
重量 | 19.3g | 慣性モーメント | △ |
重心 | 73mm | 特記事項 | ※1 |
※1:全長はノック時のもの。非ノック時は142.6mm
長さ・重量・重心のバランス
書きやすさ:4/5点 書き味:4/5点

旧型と比較して間違いなく書きやすくなっていると思います。重量が24.2gから19.3gになることで、4.9g軽くなっていますので、重心が相当高くなっている等の変化が無ければ、どう考えても書きやすくなっていることでしょう。
ではペン全体で見るとどうなのかという話ですが、このペンは重心こそ高いですが重量の配分・バランスは考えられていますので、書きやすい方だと思います。
書き味に関しても悪くはありません。ただし、そこまで重量があるわけではありませんので、この点では旧型の方が優れているかもしれません。
握りやすさ・質感
書きやすさ:4/5点 書き味:4/5点
金属製ですが滑りやすいわけではありません。
シリコンやラバー製より優れるわけではありませんが、使えないほどではないでしょう。
金属製ですので剛性感は感じられますが、アルミですので真鍮には劣るように思えます。悪くは無い程度でしょう。
クリップまでの長さ・形状
書きやすさ:5/5点
クリップ自体は大きいですが、距離的に当たることは少なく、特別気になるタイミングも少ないでしょう。
仮に当たるとしても、丸っこい形状ですので手を痛める心配もありません。
芯・リフィルの筆記感
書きやすさ:5/5点
全てのサラサで同じことが言えますが、名前の通りサラサラしたインクです。とはいえ、リフィルが細ければ細いほど引っかかりも感じます。
聞こえは悪いですが、この引っかかりが無駄な推進を静止してくれて、字が崩れにくくなり手の疲れも抑えてくれるため、ボールペンとしては非常にレベルの高い筆記感だと思っています。
個人的には、0.4mmと0.5mmがサラサラ感と摩擦感のバランスが良く使いやすいと感じました。
一方で、何本か確かめた結果個体差もありますが、摩擦感が強い個体は紙を引っ掻いてるように感じてしまい、嫌悪してしまう者も少なくないでしょう。
実際私もやや苦手ですし、中々に点数化が難しいですが、評価レビューでは好みというより筆記にどう影響するかを考えたいため、満点とします。
ペン先の視界・ガタつき
書きやすさ:4/5点 書き味:4/5点
視界は悪くありませんが、特別良いわけでもありません。普通です。
私の評価では、この形状のリフィル先は斜線になっている部分までを先端としていますが、平行になっている部分も含めると旧型よりも長くなっています。この辺の評価基準は、今後見直していく必要があると感じていますが、いずれにしても形状が一般的なボールペンと同じであるため、めちゃくちゃ見やすいとかはないと思います。
ガタつきもやはり悪くないですが完全に揺れないわけではありません。手で動かすことはできますが、筆記時は気にならず、抑えられている方だと思います。
キャップ・内部のグラつき
書き味:5/5点
ペンを思い切り触ればキャップ部分の揺れが感じられますが、筆記時には揺れませんでした。
素材・剛性感
書き味:3/5点

公式には上記のような情報しかありませんでしが、触れた感じから先端は真鍮系、グリップはアルミと予想しています。なぜか後軸はグリップより明らかに軽いですが、厚さの関係でこうなっているのだと思います。触り心地は樹脂っぽいですが。
手に触れる重要な部分はアルミとは言え金属製ですので、悪くない程度の剛性感が得られると思います。
ノック感・音
軽いノック感ではありませんが、重すぎることもなく押しやすいと思います。音はけっこう静かです。したがって、手を痛めたり、極端に音が響いたりすることはなく、場所を選ばずに使えるペンだと考えます。
耐久性
金属部分が多いですので、そう簡単には壊れないと思います。
ただまぁそこまで安いペンでもないため、大事に扱いましょう。
利便性
可動式クリップかつ簡単に動かすことができるため、胸ポケットや手帳などに挟み持ち運ぶことが容易にできます。
対応するリフィルサイズも、色を選ばなければ0.3mmから1.0mmまでありますので、自分の使いたい太さを選びやすく利便性は高いと言えそうです。
デザイン
高級感のあるデザインをしています。
金色が多用されているためか、遠目で見ればおおよそ1,000円級のペンとは思えず、中々こだわられていると言えそうです。
触ればアルミの安っぽさもやや感じますが、デザイン力により値段以上の高級さが表現されているため、何か高級そうなペンが欲しいけどお金がないという場合、購入の選択肢に入ってくるペンだと思います。
書きやすさ総評
評価:4/5点
書きやすい方でしょう。
特別書きやすいということはありませんが、旧型と比較すれば書きやすいですし、高級ペンとして考えた場合も相当書きやすい方だと思います。
書き味総評
評価:4/5点
金属部分が多いわけではありませんが、手に触れやすい部分と先端は金属製ですのでそこそこ良い書き味になると思います。
全体真鍮まみれみたいなペンには敵いませんが、その手のペンは大抵油性インクですので、ゲルインクのボールペンとしては上位クラスに書き味に優れるペンかもしれません。
総括
サラサグランドは、書きやすさ・書き味を両立できているゲルインクボールペンです。
その上で比較的安価ですので、意外とどんな場面・場所でも使いやすいのかもしれません。
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