26.4.21:「素材について」を追記。商品リンクを追加し微修正。
簡易評価
書きやすさ総評:4/5点

※書きやすさの観点から評価。総評への影響度は項目により異なる。
書き味総評:4/5点

※書き味の観点から評価。総評への影響度は項目により異なる。
コメント
重量が22g近くある点はネックですが、書きやすさに優れたシャープペンです。書き味も悪くなく、消しゴムも使いやすいため一本使いに最適ではないでしょうか。
例によって、Amazonでは定価の1,320円よりより400円ほど安く購入できます。
概要
| 種類 | シャープペンシル |
| 機構 | ノック式 |
| 機能 | 固定式口金・口金一体型グリップ・回転繰り出し式消しゴム・消しゴムユニットロック機構 |
| 素材 | グリップ・口金:真鍮(塗装) 後軸:PMMA樹脂 クリップ:炭素鋼(メッキ・塗装) |
| 用途 | 一般筆記用 |
| 芯径 | 0.3・0.5mm(※1) |
| 消しゴム | ER-MGL(オレフィン系・スチレン系混合エラストマー) |
| ラインナップ | シルバー・ブラック・ネイビー・グリーン |
| 価格(税込) | 1,320円 |
| ブランド | トンボ |
※1:0.3mmはシルバー・ブラックのみ
モノグラフファインは、トンボ鉛筆より発売されているシャープペンシルです。
「モノグラフ」シリーズは、主に長めの消しゴムが搭載されていて、書くと消すの両方を高クオリティで実現している特徴がありますが、このペンも同様であり、その上でロック機構によりどちらの機能も損ねることなく両立できています。
価格は1,320円(税込)と、シャープペンの中ではそこそこ高めです。
素材について
1年ほど前、モノグラフファインの素材が真鍮からステンレスへと変更されたという噂があり、根拠として「グリップを削ると真鍮色でなくシルバーが見えてきた」という話題が挙げられていました。
これが本当ならば重量・重心位置が大きく変化しているはずと考え、実店舗のテスターなどで確認いたしました。
その時確認したのは新色のネイビーでしたが、グリップを取り外して確認できた色は真鍮色で、変わっている気配はありませんでした。
ですので一時的に真鍮から変更されていたのだと思いますが、真鍮→ステンレスという大きな素材変更があればなんらかの声明があったと思います。
これらから、おそらくですが当時出回っていたロットでは真鍮でもステンレスでもなく、真鍮と同じく銅合金(洋白)などが使われていたのではないかと推測します。これならば比重等の変化がほとんどなく、真鍮の代替として利用可能です。
当時、コストカットのために真鍮からステンレスへと変わったと推測する声もありましたが、そもそもこれも不自然です。
ステンレスは真鍮よりも硬いことで知られていますが、当然硬い分加工が面倒、すなわちコストが上がってしまいます。そしてステンレスのメリットは錆びないことですが、これもペンにわざわざ使用するメリットもなく、少なくとも真鍮の代替としての機能は果たせていません。
このことからも、あくまで真鍮以外の銅合金に変えただけでステンレスへの変更ではないと考えます。
まあ銀色といえばステンレスみたいな考えから広まった説だと思いますが、金属は基本、白〜銀色です。こういう変な断定は誰でもしてしまうことですので、できる限りは調べた上で、あくまで憶測であることを明記して議論したいものです。
回転繰り出し式消しゴム & 消しゴムユニットロック機構
モノグラフ共通ですが、通常のシャープペン用の消しゴムよりかなり長いものが搭載されています。これの使用方法が回転繰り出しとなりますが、その名の通り、キャップを外すのではなく回転することで消しゴムを出すことができる方式となっています。
従来のモノグラフでは、消しゴム使用時に力を入れると誤ってノックしてしまい、芯が出てしまうという欠点がありました。これの改善を図ったのがロック機構で、消しゴム使用時(ペンを逆さまにした状態)ではノックを封じることで、安定して消すことが可能になりました。
使用感
| 全長 | 148.4mm | グリップ径 | 9.5〜10mm |
| クリップ距離 | 105mm | 先端長 | 3mm |
| 重量 | 21.9g | 慣性モーメント | △ |
| 重心 | 62mm | 特記事項 | – |
長さ・重量・重心のバランス
書きやすさ:4/5点 書き味:5/5点

約22gとそこそこズッシリしていますが、重心(62mm)が筆記時の回転中心にあり、重量もこの近くに集まっているためかなり書きやすいです。
配分的にはほとんど書きやすいペンの理想ですが、この重さがややネックで、先端に重量が偏りすぎていることもあり、複雑で小さい文字の筆記や長時間の筆記では手が疲れる可能性があります。
とはいえ、あらゆるペンと比較すると上澄みクラスに書きやすいことに変わりはなく、人気の秘訣が数字に現れているペンだと思います。
一方の書き味に関しても、重量的には文句無しで、他の項目との兼ね合いにもよりますが悪くないコツコツ感を提供できるポテンシャルはあることがわかります。
現代のペンらしく、数値配分の整ったペンと言えるでしょう。
握りやすさ・質感
書きやすさ:5/5点 書き味:5/5点
真鍮の上に「ソフトフィール塗装」なるものが施されていて、金属の感じが伝わりつつも滑りにくい質感となっています。
公式サイトによりますと、どうやら経年劣化してもグリップがベタつかないようで、長く使っていくことも可能です。
また、グリップ部分に段差があり、凹んでいる部分の太さは9.5mm、それ以外は10mm程度になっています。
大抵は凹んだ部分を握ることになると思いますが、どちらであっても、なんなら境界部分すら滑らかになっていますので、問題なく握れると思います。
クリップまでの長さ・形状
書きやすさ:5/5点
筆記時に手に当たった場合はやや違和感に感じるような反った形状をしていますが、かなり高い位置にクリップがあるため、まず当たりません。文句なしの満点です。
芯・リフィルの筆記感
書きやすさ:5/5点
購入してから1年以上経過しているため記憶が朧げですが、初期芯でも問題なく使用できたと思います。
気に入らない場合は好みの芯に入れ替えましょう。
ペン先の視界・ガタつき
書きやすさ:5/5点 書き味:5/5点
ペン先は段階的かつ滑らかに細くなる形状で、視界の妨げなく非常に見やすくなっています。
先端とグリップが一体型ということもあってガタつきも一切なく、どちらの項目も満点でしょう。
キャップ・内部のグラつき
書き味:1/5点
上下左右にかなり揺れます。
消しゴムの機構上仕方ない部分でもありますが、ペン全体に樹脂同士の振動が響くため、この項目からは書き味に優れるとは言えないでしょう。
また、内部のロック機構もフレフレ機構かよというくらい動きますが、こちらはあまり筆記時には気になりません。
いずれにせよ、購入を検討している場合はグラつきが凄まじいペンであることは覚悟しておきましょう。
素材・剛性感
書き味:4/5点

手で直接感じられる部分には真鍮が使われていて、芯チャックも金属製ですので素材感は悪くありません。
グリップ内部も金属製なら書き味的にはさらに良かったと思いますが、書きやすさとの両立のためには仕方のない部分でしょう。
ノック感・音
ノック部分は消しゴムがむき出しになっているため、ノックする際に指が直接触れます。そのため他のペンとは違い、ぐにょっとした独特の感触があります。
それだけなら特に問題はありませんが、ノックする際に消しゴム部分がわずかにへこむため、周囲の硬い部分が指に食い込んでしまいます。
そんなに痛いわけではありませんが、嫌いなノック感でないかはテスター等で確認した方が良いでしょう。
また、ペン自体結構長め(148.4mm)ですので、片手でノックしにくい場合も考えられます。その辺りの確認も行いましょう。
耐久性
特別壊れやすい部分はないと思いますが、グリップ部分の塗装が剥げやすいように思えます。
あまり傷つけたくないならば、一本一本を守れる筆箱での保管が望ましいです。
利便性

キャップを回すと長い消しゴムがでてきます。クリーナーピンは付いていませんでした。
これまで述べてきたように書きやすい条件の整ったペンであり、消しゴム側もMONO製の消しゴムが搭載されていることや、ノックを制御する機構が搭載されていることから、ペンと消しゴムの両方の機能を高水準で使えるため、利便性は極めて高いと言えるでしょう。
芯径は0.3mm・0.5mmの2種類に対応したものがあります。
デザイン
シルバーとブラックの2色がありますが、ブラックの方がやや人気に思えます。
私はシルバーを購入しましたが、シルバー一色のザ・無骨みたいなデザインが気に入っています。
軸上部にMONO特有の「青・白・黒」のシールがあるのもポイントで、良いアクセントになりつつもトンボ製品であることや、消しゴムという強みを持っていることが分かりやすいデザインとなっています。
これまた最近のペンでよく見られる特性ですが、デザイン的にも高水準であると言えるでしょう。
書きやすさ総評
評価:4/5点
全体的に非常に高水準・高クオリティでほぼほぼ文句ないですが、重量問題により最上級クラスには一歩及ばずといったところでしょうか。
それでも書きやすいペンであることに変わりは無く、このペンが一番書きやすいという意見があってもなんら不思議ではない性能です。
書き味総評
評価:4/5点
キャップ部分と内部のグラつきが残念ではありますが、それさえ気にしなければ高い剛性感を十分に感じられるでしょう。
それくらいコツコツ感を得られる条件が揃っているペンです。
総括
モノグラフファインは、書きやすさ・書き味・利便性のいずれも高い水準で兼ね備えたペンです。
特に、書きやすさと消しゴムの機能を両立している点は道具として非常に優秀で、一本使いに最適、消しゴムを失くしたときなども活躍できるため、あらゆる場面で有用であると考えられます。
一軍のペンとして、筆箱を忘れた時用のサブペンとしてなど、様々な活用法を見出せると更に楽しく使えるかも知れません。


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