概要
種類 | シャープペン |
機構 | ノック式 |
用途 | 製図 |
軸材 | ABS樹脂 |
他素材 | 鋼、真鍮 |
消しゴム | 77 R53 |
芯径 | 0.3、0.5、0.7、0.9mm |
ラインナップ | 紺色、etc |
価格 | 350円(税抜) |
発売 | ステッドラー有限合資会社 |
ステッドラー925-75はステッドラーにより発売されている製図用シャープペンです。
同社より発売されている、「925-15」以上に軽く、更に安価な価格設定になっています。
その価格は350円(税抜)とシャープペン全体で見ても安い値段となっています。
使用感
長さ | 140.6mm | グリップ径 | 9.6mm |
クリップまでの長さ | 95mm | 最大径 | 12.5m |
重量 | 9g | 先端の長さ | 4mm |
重心位置 | 64mm | 回転のさせやすさ | ◎ |
長さ・重量・重心のバランス

見た目も数字もステッドラー925-15と非常に似ています。わかりやすい違いとしては、重心位置とクリップ位置が低いことでしょうか。回転もこちらの方がしやすいように思えます。つまり、数字的には925-15以上に軽く書けるペンということになります。
一方で、書き味の観点から考えた場合、この軽さが仇となり、どんなシャープ芯でも結構引っかかりを感じやすくなります。この引っかかり感を嫌うならば、もう少し重さのあるペンを使用する方が良いでしょう。
握りやすさ・触り心地
グリップは樹脂製で、凹凸があるためそこそこしっかりと握ることができます。
しかし、樹脂グリップ全般に当てはまることではありますが、汗をかいた状態で触ると油っぽい滑りを感じます。
それでも問題なく握ることはできるので使い勝手は良い方でしょう。
クリップまでの長さ・形状
このペン一番の課題はここにあると思います。かなり手にあたりやすい長さです。形状的には尖りなどはありませんが、結構気になってしまいます。
ペン先の視界・ガタつき
4mmのガイドパイプが搭載された製図用ペンということで、視認性に優れています。
ガタつきも大して感じません。
キャップ・内部のグラつき
キャップが少しグラつきやすいように思えます。
軽いペンなのでそこまで気になるほどでもないと思いますが、気にすれば結構分かる程度には揺れます。気になる方はテープなどで補強しましょう。
ノック感・音
軽めなノック感です。音も静かで周りを気にせずに使えます。
耐久性
安価ですが、特に問題はなさそうです。
落としたとしても軽量なペンなので壊れづらいですし、そもそも壊れても安価ですので簡単に買い替えることもできます。
耐久性の問題もなく、その上で買い替えも気軽にできるお得なシャープペンと言えるでしょう。
利便性
キャップを外すと消しゴムが入っていますが、クリーナーピンは付随していませんでした。
クリップの上に硬度表示窓があるため、どの濃さの芯を入れているか把握することができます。
芯径は表の通りで多く対応したものがあるので柔軟に使い分けることができます。
素材・剛性感

主に樹脂が使用されていますが、内部のチャック部分はしっかり金属製であったり、先端も金属製であったりで、しっかりとした造りになっています。剛性感を期待するのは難しいですが、長く使っていけそうに思えます。
デザイン
安価なペンではよく見る特に加工されていない樹脂製です。繋ぎ目もくっきり見えて、値段相応くらいの印象ではあるでしょうか。
ですが、重要な部分(チャックやペン先など)は金属製であるように、しっかりとした造りになっていますので、そういう点では値段以上の価値があると言えるかもしれません。

ちなみに、925-15のホワイトと比較すると上図のようになっています。
書きやすさ総評
評価:S
とにかく軽く、重量バランスも良く、ある程度のグリップ力もあるので、ほとんど文句のつけようがない書きやすさです。
唯一、クリップの高さだけはネックですが、これも立てて待つ方にとっては大した問題でもなく、かなり高水準な軽い書き心地が体感できるでしょう。
書き味総評
評価:D
重い金属が使われているわけではなく、非常に軽いペンですので、書き味の期待はできないでしょう。
キャップのグラつきも気にする人なら結構気になるくらいグラつくので、とにかく書きやすさに特化しているペンであると考えておきましょう。
総括
ステッドラー925-75は、軽くて書きやすく、価格的にも安価で、コストパフォーマンスに優れたシャープペンです。
変に高級感があるわけでもなく、高価でもないため、色んな場面で使っていくことができるでしょう。
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