ステッドラー925-15のレビュー

文具評価

概要

ステッドラー925-15はステッドラーにより発売されている製図用シャープペンです。

その特徴はなんといっても軽く、製図用という括りのみならず全てのペンの中でも軽量な部類に入るくらいです。

価格は500円(税抜)と安価な値段設定となっています。

使用感

長さ・重量・重心のバランス

この手のペンは軽い代わりに重量の偏りが少なく、中央付近に重心が来ることが常ですが、このペンはしっかり低重心寄りになっています。よって、軽量な上に取り回しも一級品でスラスラと書くことができます。

一方で、軽量であることの宿命ではありますがペンの重さに頼っての筆記ができず、ほぼ自分の手の力で制御することになり超長時間筆記や複雑な字を大量に書く場面だと案外疲れやすい性質があります。

加えて、「軽いから疲れない」という先入観や「ちゃんと握らないと字が薄くなりそう」という考えからか、少し重さのあるペンより疲れる気もします。

逆に、数字やひらがななどの複雑さのない字を書くときにはその真価を発揮し、疲れを知ることなく軽快に書けます。普段使いでもかなり軽快に書ける部類なので間違いなく書きやすいペン筆頭格です。

握りやすさ・触り心地

グリップにはエラストマーと呼ばれる素材が使われています。ゴム材のような質感ですがベタベタせず、劣化もほとんどしません。その上でグリップ力もしっかりあるので不快感なく長く使っていけるものとなっています。

ただし、グリップは良いのですが後軸の樹脂がかなり柔らかく、筆記時にしなる感覚があって「壊れるんじゃないか?」と不安になることがあります。この辺は人それぞれでしょうけれども、もうちょっと硬めだとなお良かったなと思います。

クリップまでの長さ・形状

持ち方によってはクリップが手にあたります。形状的には尖りなどはありませんがちょっと気になるかなといった感じです。

ペン先の視界・ガタつき

4mmのガイドパイプが搭載された製図用ペンということで、視界は良好ガタつきなしのストレスフリーなペンとなっております。

キャップ・内部のグラつき

特にはありません。

ノック感・音

私は二本所持しているのですが、通常色の方は割としっかり押せた感がある一方で、限定色の方はかなり軽いノック感です。

また、たまに(キャップをつけて最初のノックなどで)バキッみたいな音がするので一瞬壊れたのかと心配になります。実際は特に問題ないのですが。

耐久性

軸のしなりやキャップの音から不安は煽られるものの全く問題はなさそうです。

落としたとしても軽量なペンなので壊れづらいですし、そもそも壊れても安価ですのでわりかし簡単に買い替えることもできます。

耐久性の問題もなく、その上で買い替えも気軽にできるお得なシャープペンと言えるでしょう。

利便性

キャップを外すと消しゴムがあり、クリーナーピンも付随しています。

芯径は表の通りで多く対応したものがあるので柔軟に使い分けることができます。

素材・剛性感

主に樹脂が使用されていますが作りそのものがしっかりしているので、流石に剛性が高いとは言えないですが軽いペンの中では剛性感がある方と言えるでしょう。

デザイン

特に金属パーツが多用されているわけではなく後軸はよくある樹脂なのですが、安物感は全然なくしっかりとしている印象です。

ただ、グリップがエラストマーということで埃がつきやすくなっています。通常色は黒色なので遠目からでもハッキリと見えて結構気になるので、私はたまに水拭きで除去しています。

書きやすさ総評

評価:S

とにかく軽く、重量バランスも良く、グリップ力もあるのでほとんど文句のつけようがない書きやすさを体感させてくれます。

軽すぎることだけは仇となる場面もありますが、それを言ったら重さが仇となることもよくあるのでこれはもう仕方のないことです。

上手に使い分けてペンの力を最大限に引き出して活用していくとより楽しめるかもしれません。

書き味総評

評価:D

まぁこれに関しては軽すぎるのでね、、、。

ただ、ガタつきグラつきは全然なくしっかりとした作りなので「最強の書き味を楽しみたい!」とかいう気持ちで使わなければ全然心地よく使っていけると思います。

総括

ステッドラー925-15は、軽さが売りでスラスラ書くことに特化したシャープペンです。

前述の通り細かい字や複雑な字を書く場合においてはやや不向きではありますが、これよりも向かないペンは沢山あるわけで、簡単に書ける字なら一番書きやすいと言えるほどの代物ですので、どんな場面でも使っていくことができるでしょう。

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